アンチ食品添加物論者の見解
現在解雇されて無職である点については初回に掲載したとおり。
前職はとあるオーガニックフードを専門に取り扱う中小企業商社であった。
中小企業ながらに主軸ブランドをいくつか抱えており、有名どころでは海外産のオーガニックインスタントコーヒー、オーガニックジャム、オーガニックティーなど。
平気で解雇を口にするような代表なので、変わっているといえば変わっているのだが、食品に対する姿勢も同じ。特に食品添加物や放射性物質に対する恐怖がアンチ論者のそれと同じ。
代表からは「気持ちが悪い」と散々言われてきた。
2011年東日本大震災により福島第一原発のメルトダウンにより放射性物質が東日本を始めとし拡散した際、その本人は代表取締役という会社機能を捨てて、半年間九州に逃げてしまったのである。
これはただごとではないと思っていたが、本人にちょっとした放射性同位体の知識を話してみると、代表には知識が全くないのである。飛行機搭乗による宇宙線による被爆の知識はあっても、人体に存在するカリウム40により、人間の体には成人男性体重60kgで4,000Bqの放射能を持ち、それにより0.17mSvの被爆することを知らなかったのである。また、原発事故で発生した放射性同位体(セシウム137など)は天然放射性同位体と別物であると言って譲らない。
つまりのところ、化学物質は人工と天然は全く異なる物質であるのが代表の主張なのだ。
その恐怖がオーガニックフードの拡大に貢献してきた、というのがどうも根本らしい。
食品を輸入販売する代表ですらこんな知識がまかり通り、経営できてしまう、これが日本の食品商社の顔である事実なのだ。
だから、このような会社に食品の基礎科学を知っている品質管理担当が就いても、あまりの馬鹿馬鹿しさに、代表に忠誠を誓うか、とっとと去るかを迫られる。
私が第一種放射線管理者を勉強し始めた頃から嫌がらせが始まっているので、どうも目の上のたんこぶとなり、解雇に追いやった、といのも原因にひとつにありそうだ。
「オーガニック食品」ということばは聞こえが良いが、これを取り扱っている人間は普通でないのが私の感想だ。